月と東京タワー

茶会系、宗教右派で上祐似 テッド・クルーズ大統領候補(1)

   

米国大統領選がスタートしています。
先日行われたアイオワ州の共和党党員大会で、話題のドナルド・トランプを抑えてトップに立ったのはテッド・クルーズでした。

保守強硬派と言われ、なにやら宗教色の強いこのテッド・クルーズは、どういった人なのでしょう?

テッド・クルーズ上院議員の経歴

ふたつの国籍

キューバ移民の父とイギリス系の母の間に生まれたテッド・クルーズの出生地はカナダのカルガリーでした。父親の仕事の関係で当時カナダに移住していたためです。

この時、父親がカナダ国籍、母親がアメリカ国籍であったため、テッドはアメリカ、カナダの両国籍を持っていたのですが、2014年にカナダ国籍を放棄しています。

テッド・クルーズvsドナルド・トランプ

共和党の対抗馬ドナルド・トランプは、オバマに対してもアメリカ生まれであるか疑わしいとして、オバマに出生証明書を提示させた過去がありますが、今回もやはり、テッド・クルーズはカナダで生まれたのだから、大統領就任の資格はないとの攻撃を展開しています。

アメリカ大統領になるための資格要件には、
・アメリカ国内で生まれた
・35歳以上
・アメリカに14年以上居住した
の3つがあり、「アメリカ国内で生まれた」という条件が入っている…というふうに色々なところで書かれているのですが、原文では”「natural born citizen」=「生まれながらの市民」でなければならない”となっていて、これが「アメリカ国内で生まれた」ことを指すのか、「アメリカ人の親から生まれた」ことを指すのかは、実は曖昧なのだそうです。

対するクルーズは、「友人のトランプが私の出生を隅々まで調べたが、問題は出なかった。それから今日まで大統領資格の規定は変わっていない。支持率は変化したが」と皮肉で返しました。

保守と弁論に目覚めた学生時代

高校の頃から、保守系の団体に参加していたクルーズは、ブリンストン大学に進みますが、大半を占める「東部エリート学生」らとなじめず、楽しい大学生活ではなかったようです。

そんな中、唯一できたジャマイカ出身の友人とともにディベート部に入ると、そこで頭角を現し、全米チャンピオンになったこともあります。

第4代大統領ジェームズ・マディソンと権力分立に関する卒業論文を書き、卒業後はハーバード・ロースクールへ進学。在学中にハーバード・ロー・レビューの編集に関わっています。

「ハーバード・ロー・レビュー」には聞き覚えのある人も多いでしょう。
ロー・レビューというのは、ロー・スクールの学生が中心になって編集される学術誌です。

ハーバード・ロー・レビューは、バラク・オバマが黒人初の編集委員長だったことで就任当時、日本のニュースでも取り上げられました。

各ロー・スクールでロー・レビューは作成されますが、中でもハーバード・ロー・レビューは、引用数、影響力などにおいて全米屈指のものとされています。

法曹界から政治の世界へ

ロー・スクールの修了後は、法律の世界に身をおきます。

連邦控訴裁判所の調査官を経験した後、ヒスパニック系初の連邦最高裁判所長官の調査官となり、ワシントンD.C.の法律事務所に勤務していた頃には下院議員の私的顧問でした。

ワシントンDCの桜

1999年ジョージ・ブッシュの政策アドバイザー
2001年ブッシュ政権の司法省副次官
2003年テキサス州の訟務長官

と輝かしいキャリアを積み、2012年、上院選挙に初当選します。

上院議員となってからは、宗教右派、ティーパーティ派として名を馳せるのですが…

続きは次に
茶会系、宗教右派で上祐似 テッド・クルーズ大統領候補(2)

予備選のスケジュールと結果はこちらに
米大統領選挙 予備選スケジュールと結果

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