月と東京タワー

大統領選本選挙 勝者はどう決まる?選挙人団勝者総取りの仕組み

      2016/07/25

アメリカ大統領選、本選挙の一般投票は11月8日です。

名前の通り誰が大統領になるのかを決める選挙ですが、またちょっとややこしい段階を踏みます。ややこしさの原因は「選挙人団」(electoral college)なるものの存在です。

大統領選挙人

選挙人、選挙人団に関するおそらくパーフェクトな解説

Wikipedia(日本語版)アメリカ選挙人団

Wikipediaのリンク貼って済まそうってのかい!って言う…

でもねぇ

正確に説明しようとすればするほど分かりにくくなるといいますか…
ここは開き直って、簡単に言ってみます。

怒られそうなレベルまではしょった説明

一般投票(州単位で行われます)で勝った大統領候補が、それぞれの州の上下両院の議席数と同数の票を獲得する。(例外が起こりえないわけではない)

全部の州の票を合わせて270以上を獲得した候補が次の大統領になる。

です。

選挙人団どこ行っちゃったの?
…その話はしたくない

って、おい待てコラ

これなら怒られないだろうという程度には詳しい説明

一般投票(11月)の前に、各州で選挙人候補団が選ばれます。この人選方法は州によりまちまちのようです。この時に選挙人は12月の選挙人集会で自分が投票する候補を誓約しています。候補Aに入れますよというグループ、候補Bに入れますよというグループが設定されるわけです。

一般投票というのは、厳密にはこの選挙人団を選ぶための投票です。とは言え、投票用紙には選挙人の名ではなく、立候補している大統領副大統領候補ペアが選択肢として並んでいて、投票したいほうにチェックマークを入れる方式を採っている州がほとんどなので、投票する人は選挙人を選んでいると言う意識ではないだろうと思います。

有権者登録を済ませた住民による一般投票で多く得票した候補の選挙人団が、その州の選挙人団となりますが、この人数は、「州の上下両院を合わせた議席数」と決まっています。ワシントンD.C.は、3と定められています。
なので、合衆国全体での選挙人の数は常に 「連邦議会議員535+D.C.の3」で538になります。

選挙人 選挙人 選挙人
アーカンソー 6 コロラド 9 ハワイ 4
アイオワ 6 サウスカロライナ 9 フロリダ 29
アイダホ 4 サウスダコタ 3 ペンシルベニア 20
アラスカ 3 ジョージア 16 マサチューセッツ 11
アラバマ 9 テキサス 38 ミシガン 16
アリゾナ 11 テネシー 11 ミシシッピ 6
イリノイ 20 デラウェア 3 ミズーリ 10
インディアナ 11 ニュージャージー 14 ミネソタ 10
ウィスコンシン 10 ニューハンプシャー 4 メイン 4
ウェストバージニア 5 ニューメキシコ 5 メリーランド 10
オクラホマ 7 ニューヨーク 29 モンタナ 3
オハイオ 18 ネバダ 6 ユタ 6
オレゴン 7 ネブラスカ 5 ルイジアナ 8
カリフォルニア 55 ノースカロライナ 15 ロードアイランド 4
カンザス 6 ノースダコタ 3 ワイオミング 3
ケンタッキー 8 バージニア 13 ワシントン 12
コネチカット 7 バーモント 3 ワシントンD.C. 3

ネブラスカ、メイン以外の州では、選挙人の配分に勝者総取り方式を採っています。
一般投票の結果がどんなに僅差であっても、1票でも多いほうが州の選挙人枠のすべてを獲得します。
(ネブラスカ、メインでは、まず2枠を全体得票首位の候補に、残りを下院選挙区ごとに最多得票の候補に1枠ずつ配分)

12月に各州内で選挙人集会が改めて開かれ、先の一般投票で選ばれた選挙人団が投票します。通常の場合選挙人団は、誓約している大統領候補に投票するので、一般投票で勝った候補が、その州の選挙人の数だけ票を得ることになります。

すべての州とD.C.の票を合わせて270以上を得票した候補が、当選となり、次の大統領に決まります。(選挙人集会から大統領就任までには、さらにいくつかの手続きがあります)

この270の意味するところは、全選挙人538名の過半数です。過半数を超える候補がいなかった場合は、上位者のみが連邦議会議員による投票にかけられます。

選挙人が選挙人集会で誓約とは別の候補に投票することは、連邦法ではOKなのだそうで、あり得ないことではないようですが、これまでそういった投票が結果に影響したことはないとのことです。詳細はWikipediaの同じページにあります。

なので結局のところ

州の一般投票で勝った候補が、その州の上下両院の議席数分の票を得て、すべての州を合わせて270以上を得票した候補が次の大統領になる(選挙人集会で誓約と異なる候補に投票する選挙人が大量に出た場合を除く)

ってことです。

なんだ簡単じゃん。

はい。
簡単なのですが、選挙人集会で誓約通りの候補に投票するよう義務付けられていない州もあり、そうした票も有効となる取り決めの州が多いことから、大量の翻意票が出て一般選挙と違う結果になる可能性が全くないわけではありません。「ないだろ」と思いながら書いていますが、世の中何が起こるか分からないので。

上のはしょりにはしょった説明は、カッコ内の但し書きがないと正確ではないことになります。ご注意ください。

次の大統領は誰

共和党にも民主党にも属さない候補が本選挙に名乗りを上げる可能性はまだ消えていませんが、共和党ドナルド・トランプと民主党ヒラリー・クリントンの戦いになると予想するのが妥当と思います。

また、赤い州青い州と言われるように、それぞれの州には、伝統的に支持する傾向の政党があります。票争いの主戦場は、どちらが勝つか分からないスイング・ステーツになるでしょう。

多くの州でこれまでと同じ政党が勝利する中、今回違った結果を出す州はどこか、スイング・ステーツは、どちらに傾くのか、これを予想することで誰が次の大統領になるのかが、予測できるわけです。

前述の通り、大部分の州で選挙人は勝者総取りなので、このシミュレーションは意外に簡単です。

そこで!

各州の本選結果を予想するツールを作ってみました。是非どうぞ。
トランプかヒラリーか 大統領選州別予想シミュレーター作りました

 

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