月と東京タワー

社会主義者の米国大統領候補?バーニー・サンダース

      2016/05/06

アメリカ大統領選の長いレースがスタートしています。

2月1日に行われた最初の予備選(アイオワ)は、共和党ドナルド・トランプテッド・クルーズに敗れたことが話題になりましたが、一方の民主党の接戦もたいへんなものでした。

Bernie_Sanders

結果は僅差でヒラリーが2位のバーニー・サンダースをかわしましたが、予備選の次の舞台ニュー・ハンプシャー(2/9)の世論調査でトップを走っているのはサンダースです。

時期大統領の大本命ヒラリー・クリントンに追いすがるバーニー・サンダースとは、どんな人物なのでしょう。

バーナード・”バーニー”・サンダース経歴

大学で政治を学び、キブツへ

「バーニー」はミドルネームですが、選挙戦を通じてサンダース陣営は「バーニー・サンダース」と名乗っているようです。

両親はユダヤ系ポーランド移民。ユダヤ教徒。
シカゴ大学で政治を学び、卒業後、イスラエルのキブツで暮らしたことがあります。

キブツ(KIBBUTZ)とは

キブツ(KIBBUTZ)というのは、ヘブライ語で「集団、集合」を意味する言葉で、イスラエルの集産主義的共同体のことです。

キブツは、帝政ロシアから逃れてきた人々が作った農業共同体で、数世代にわたり理想的な共同生活を営むことに成功した稀な例とされています。

このキブツは現在も存在し、外国人が訪れ、宿泊することも、そこで生活することも出来ます。
キブツでは一日に7,8時間の作業(野良仕事や草むしり、調理、洗濯など)をすれば誰でも寝食を保証され、生活に必要なものはすべて支給されます。
この制度を体験するべく、世界中から学生などが集まっているそうです。

アーチスト・バーニー

キブツで確たるものへと進化した政治理念を胸にアメリカへ戻ったサンダースは、颯爽と政治の世界へ…は進まずに、なぜか映画製作や著述業、大工などの仕事についたのでした。

政界へ

しかしそんなサンダースも40歳を迎え、ついに政治の世界に身を投じます。

1981年から89年までバーモント市の市長を勤め、1991年からは下院議員にもなっています。2006年、下院から上院への鞍替え選挙を無所属議員として勝ち抜き、アメリカ合衆国初の社会主義者上院議員となりました。

今も特定の党には所属していませんが、民主党と院内会派を組み、このほど大統領選に民主党から出馬。

「A FUTURE TO BELIEVE IN」(信じられる未来を)を旗印に、ヒラリー・クリントンと代表の座を争うほどの人気を見せています。

大統領候補としてどんな公約をしているの?

自ら「社会民主主義者」と名乗るサンダースらしく、国民皆保険や、大学の学費無料化、選挙資金制度改革のほか、富裕層への課税率アップや大企業への優遇廃止など、公平を是とする政策を推し進めると話しています。

若年層からの強い支持を受けているそうです。

サンダースとトランプは似ている!?

ふたりが支持される理由は同じなのかも

バーニー・サンダースの掲げる理想。よく見るとトランプと似ているところもあります。
極左と言われるサンダースの対極に位置するように見えるドナルド・トランプですが、彼もまた、経済政策については、社会福祉の拡充や累進課税の強化、富裕層への懲罰税導入など、格差を是正する方針を打ち出しています。

両候補とも、物事が報われず不公平を感じている低所得者層、中間層を惹きつけ、進む道の見えない若者を新たな希望へと導いてくれる可能性を感じさせる面があるのです。

今のアメリカは格差社会と言われますが、本当の問題は格差ではなく、それを逆転のしようのない閉塞感なのでしょう。
将来にまったく希望を感じれらないとすれば、若いということなど、つまらない時間が長く残っているだけで少しも良くありません。

アメリカンドリームを失ったアメリカは、変化を求めています。

支持される理由は同時に支持されない理由にもなる

でも、サンダースやトランプの言う政策が本当に実行されたら困る人たちもいます。現在富裕層にある人々にとっては、格差こそ甘い蜜でしょう。

事実、両者とも高所得者や大企業経営者らには不人気のようです。

富裕層の票を得られないこと。また、仮に当選したとしても、就任後の実業界、経済界の非協力的な態度が容易に想像できることが、ふたりの異端児の選挙戦を厳しくするかもしれません。

ゴールドマン・サックスがヒラリーに支払う講演料は、22万5千ドルと言われています。

各候補の政策はこちらで
大統領候補の政策一覧 中絶TPP銃規制etcにYes/No?ProCon.org

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